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家探し初心者でも簡単に分かる!いい物件を早く見つけるための物件概要の見方

不動産会社から物件資料を請求したものの内容が難しくてちゃんと読まずに放置してしまった…なんて経験をしたことはありませんか?
物件資料に載っている写真や価格、場所などはなんとなくわかっても、「物件概要」の欄に載っている細かい項目は専門的な用語も多く、しっかりと理解できていない人も多いと思います。

今回は、理解できるようになると家探しがもっとスムーズになる「物件概要」の見方についてわかりやすく解説していきます。一つひとつの項目を正しく理解することで買った後の後悔もしづらくなるのでぜひ最後まで読んでみてください。

かんたんにわかる!物件概要

物件概要とは物件に関する要点をまとめたもので、これを見るとどんな物件なのかが分かるようになっています。土地や建物の種別などによって異なる項目もありますが、意味が分かると見るのはかんたん。ひとつずつ確認してみましょう。

・価格(かかく)

「価格」には、物件の購入金額が記載されています。一般的に物件の購入には消費税がかかるので税込みの金額が記載されており、土地の購入は非課税となるので税抜きの金額で表記されます。
また、実際に購入する際には、「価格」の項目に記載されている物件の購入金額に加えて、仲介手数料などの諸費用もかかるので注意が必要です。

・所在地(しょざいち)

「所在地」には、建物が建っている住所が記載されています。ネット上の情報には、〇丁目までしか記載されていない場合がほとんどなので、番地まで知りたいという方は不動産会社に問い合わせる必要があります。

・交通(こうつう)

「交通」には、最寄りの公共交通機関からの距離と所要時間が記載されています。所要時間は、徒歩の場合は80mを1分、自動車の場合は400mを1分で計算しているので実際にかかる時間とは異なります。
所要時間は、道路状況や時間帯によっては大きく変わる場合もあるので、購入する際は自分の足でチェックするのがおすすめです。

(例)距離が800mの場合は、所要時間は徒歩で8分/自動車で2分と表記されている

・面積(めんせき)

「面積」には、建物や土地の広さが記載されており、物件の種類によって3種類に分かれています。

<土地面積(とちめんせき)>
対象物件が「土地」または「一戸建て」の場合には、土地の広さを表す「土地面積」が記載されます。土地面積はおもに「公簿面積(こうぼめんせき)」という登記上の広さで表記されます。
公簿面積は実際の広さとは異なる場合もあるので、気になる方は現地に行って自分の目で確かめてみるのがいいでしょう。

<建物面積(たてものめんせき)>
対象物件が「一戸建て」の場合、建物の広さを表す「建物面積」が記載されます。建物の各階の床面積の合計を表しており、多くの場合「平米(㎡)」という単位で表記されます。
間取り図などでよく目にする「坪(つぼ)」や「畳・帖(じょう)」という単位との関係は、1坪=約2帖=3.31㎡となっています。

<専有面積(せんゆうめんせき)>
対象物件が「マンション」や「アパート」の場合は部屋の広さを表す「専有面積」が記載されます。この値にはバルコニーや玄関ポーチなど、室外の部分の広さは含まれません。。

・建蔽率(けんぺいりつ)

「建蔽率」には、真上から見た時に建物の面積が土地に対してどのくらいの割合を占めていいのかが記載されています。
例えば、建蔽率60%と記載されている場合、建物は敷地の6割の面積までに抑えなくてはいけないということになります。建蔽率は地域によってその割合に制限が課されています。

・容積率(ようせきりつ)

「容積率」には、土地面積に対する建物面積の割合が記載されており、これも地域によって制限は様々です。2階建てなどを建てる際には、1階と2階の床面積の合計をこの割合以内に抑えなくてはいけません。

・地目(ちもく)

「地目」には土地の主な用途が記載されており、現在では「宅地」や「田」、「畑」など全部で23種類あります。
家を建てる際は「宅地」を選ぶのが無難ですが、「宅地」以外の土地でも建築基準を満たしていれば家を建てることができます。宅地以外の場所に家を建てる場合は、建てた後に地目を「宅地」へ変更する申請が必要になります。

・接道(せつどう)

「接道」には、土地と接している道路の情報が記載されており、道路が接している方位と道路の広さが表記されています。
家を建てる際は、幅4m以上の道路に2m以上接している土地でないと家を建てられないので建築用の土地を探している方は注意してください。

・都市計画(としけいかく)

「都市計画」は、土地の利用方法や建物の立て方などのルールを定めた町づくり計画の事を言います。
市街化区域・市街化調整区域・都市計画区域などがあり、原則としてこの項目が市街化調整区域の場合は建物を建築することができません

・用途地域(ようとちいき)

「用途地域」には、市街地の大枠としての用途が記載されています。
地域によって建てられる建物の種類や大きさなどに制限があるので、地域毎に住み心地や暮らしが異なります。用途地域は全部で13種類のエリアがありますが、大きく分けると下記の3種類に分けられます。

<住居系エリア>
8地域が「住居系」で、工場や商業施設が建てられないエリアになります。住環境が優先されているエリアなので閑静な暮らしをしたいという方におすすめです。

<商業系エリア>
2地域が「商業系」で、大きな商業施設などが建ち並ぶエリアです。街の中心部から近いことが多いので、買い物や利便性に特化した、賑やかな暮らしをしたいという方におすすめです。

<工場系エリア>
3地域が「工場系」で、主に工場が建ち並ぶエリアです。店舗や学校などが建てられる地域もあるので、工場で働く人やその家族におすすめです。

・構造(こうぞう)

「構造」には木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造など建物の骨組みがどういった資材でできているかが記載されています

・間取り(まどり)

「間取り」には部屋の数や種類が記載されています。
L=リビング、D=ダイニング、K=キッチン、S=サービスルーム(納戸)を指しており、頭の数字はその他の部屋数を示しています。
3LDKの場合、部屋が「3つ」と「LDK」リビング・ダイニング・キッチンが1つあるということになります。不動産会社によっては、各部屋の広さの内訳も一緒に記載している場合もあります。

・設備(せつび)

「設備」には住宅の電気・水道・ガス・排水などについて記載されています。その他にもキッチンの仕様や水廻りの設備などを記載されている場合もあるので要チェックです。
LP=プロパンガスなど略称で記載されていることもあります。

・費用(ひよう)

<仲介手数料(仲介手数料)>
「仲介手数料」は、物件を購入した際、案内・契約・引渡しをサポートしてくれる不動産会社へ支払う手数料です。その上限は法律で定められており、「売買価格×3% +6万円+消費税」となっています。
例)2000万円の物件を購入した場合、72万6千円の仲介手数料がかかる

<管理費(かんりひ)>
管理会社が物件(マンションやアパートなど)を管理している場合、「管理費」がかかる場合があります。

<修繕積立金(しゅうぜんつみたてきん)>
「修繕積立金」は、マンションなどで建物の壁や屋上、エントランスなどを修繕工事するために充てられる費用です。
一戸建ての場合は、いざというときのためにご自身で積み立てをしておく必要があります。

<敷金・保証金(しききん・ほしょうきん)>
賃貸物件の場合、契約時に貸主様へ賃料の1~3ヶ月分を「敷金」として預けておき、賃料の不払いや借主様が負担しなければならない修繕・現状回復の為の費用に充てられます。

・現況(げんきょう)

「現況」には、物件の現在の状況について記載されており、「工事中」「更地」「空家」「完成済」「居住中」など様々な場合があります。新築であれば「完成済」と記載されている物件を選べばすぐに内覧することができます。

・引渡し(ひきわたし)

「引渡し」には、物件を購入した際の引き渡し時期について明記されています。主に「即時」や「相談」が多く、「相談」の場合は売主と買主で話し合って、お互いが合意したタイミングでの引き渡しとなります。

・取引態様(とりひきたいよう)

「取引態様」には、その物件の売買に関して、不動産会社がどういったかたちで関与しているのかが記載されています。媒介(ばいかい)・売主(うりぬし)・代理(だいり)などの種類があり、売主以外の場合は、不動産会社が物件とお客様の売買を仲介(ちゅうかい)する仕事をするので仲介手数料が発生します。

・備考(びこう)

「備考」は一見スルーしてしまいがちな項目ですが、住宅ローンの情報や学区、建物を施工した会社など有益な情報が記載されている場合もあります。

優良物件を効率的に見つける方法

ポータルサイトや物件資料を見ながらご自身で物件探しをされているという方がほとんどだと思いますが、実は「不動産会社に物件探しを任せた方が効率よく優良物件と出会えた」というアンケート結果が出ているのは知っていますか?

なぜそんな結果になるのかというと、不動産会社にはたくさんの情報が集まってくるためなんです。特に地元密着型の不動産会社には、そのエリアに強い営業担当も多く揃っているので、一般には公開されていない好条件の物件やネットには載らない様々な情報を教えてもらえます。もちろん、不動産情報サイトに載っている物件は、すべて紹介することもできるので自分で探す手間も省けます。

ですから、家探しをはじめる人はまず、不動産会社に事前相談をしに行くのがおすすめです。事前相談では担当者が希望条件や資金計画などを一緒になって整理してくれるので買った後の後悔などもなくせます。

宮城県・福島県を中心に一戸建て、マンション、土地の不動産情報を幅広く取り扱っているイーコンセプトでは、お客さまのご希望を丁寧にヒアリングし、希望にぴったりの物件をご紹介できます。住宅ローンや資金面のお悩みも解決できますので、お困りの方はぜひご相談ください。