売買契約をスムーズに締結するための3つの基礎知識
初めての売買契約、「そもそも売買契約とは?」「当日は何を準備したらいいか」など悩んではいませんか?契約書の内容や契約の流れなどを理解できないまま契約を締結してしまいあとから後悔することも…。
今回は、
・売買契約書について
・当日の流れと準備物
・契約の確認ポイント
をご紹介します。これを知ればあなたもスムーズに売買契約を進められるはずです。
売買契約書について
不動産は高額な取引となるため多くの取り決めや手続があります。そのため取引内容や契約条件を明文化し売主・買主双方が不利益を被ることなく売買契約を完結できることを目的として作られるのが売買契約書です。
主に物件や土地、付帯設備などの移転や引渡についての明記、売買金額や手付金等の支払いや取り扱いに関する文面となっています。契約後にお互いの認識の相違などでトラブルが発生しないようにしっかりと確認しましょう。
>売買契約書例 PDF
売買契約当日の流れと準備物
当日の流れ
1.売主と買主の顔合わせ
内覧時に初顔合わせを済ませていることがほとんどですが、ここでも改めて挨拶を交わします。
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2.重要事項の説明
重要事項説明書は専門的な内容も多く理解するのが難しいため、事前にコピーなどをもらい確認しておくと良いでしょう。
>重要事項説明書例 PDF
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3.売買契約書の確認と署名・捺印
重要事項説明が終わると、売買契約書の内容について売主・買主ともに間違いがないか確認します。
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4.手付金の受け渡し
手付金の額は売買代金の10%が相場となっています。手付金の目的や金額については事前に取り決める必要があります。
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5.不動産業者への仲介手数料の支払い
不動産業者へ支払う仲介手数料は、売買契約締結を持って支払う成功報酬となっています。
準備物
【売主側】
・本人確認書類(運転免許証、保険証など)
・権利証または登記識別情報
・印鑑証明書と実印
・仲介手数料
・マンション管理規約
・付帯設備表
・収入印紙または印紙代
【買主側】
・本人確認書類(運転免許証、保険証など)
・実印
・手付金
・収入印紙または印紙代
・仲介手数料
契約の確認ポイント
目的物および売買代金
住所・地番・代金を確認しましょう。
支払いの時期、方法
金額および支払日の規定を把握しましょう。
引渡しの時期
所有権移転日と不動産の引渡し日は同じ日となることが一般的ですが、必要に応じて引渡し日がずれることもあります。
瑕疵発覚時の責任
引渡し完了後、一般的には3か月以内に不動産に瑕疵が見つかった場合の売主側の責任に関する内容が規定されています。
違約金
不動産売買契約の債務不履行の際、その相手方に対し書面により債務の履行を催告した上で、不動産売買契約を解除して、違約金の支払いを請求することができるとした規定です。
まとめ
専門的な用語や複雑な内容が多く記されている売買契約書や重要事項説明書ですが、契約締結後に「こんなはずじゃなかった」「よく理解できていなかった」というのは通じません。
このようなことを回避するために、事前に確認することが重要になってきます。
→「避けたい!不動産の売買契約でよくあるトラブル」
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