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中古マンションの2つの買い方「リノベ済み」と「買ってからリノベ」それぞれの注意点は?

最近、新築マンションの価格上昇により、中古マンションの需要が高まっています。今回は、中古マンションの「リノベ済み」と「買ってからリノベ」の2つの購入方法について、それぞれの特徴と注意点を紹介します。
両方の選択肢のメリットとデメリットを理解し、ご自身に最適な方法を検討してみてください。

中古マンションの取引は年々増加

近年、中古マンションの需要が新築マンションを上回る傾向にあります。これには、新築マンションの価格が高騰して手が届きにくいこと、新築マンションの供給数が減っていること、そして中古マンションの物件数が多いことなど、複数の要因が関係しています。

このような背景もあり、流通量が豊富で割安な中古マンションの人気は高まる一方です。また、近年では、衣服や日用品のリユース市場が広がっており、若年層を中心に中古品に対する抵抗感が薄れてきていることも、この現象の一因と考えられます。かつては予算的に新築を購入できない人々が中古物件を選択することが一般的でしたが、最近では、立地やコスパの良い中古物件を積極的に選ぶ傾向が見られます。

中古マンションを購入するメリットは?

中古マンションを購入するメリットは新築よりも価格が安いことに加えて、値下がりしにくいという点が挙げられます。マンションは築年数の経過とともに価格が下がっていきますが、新築~築20年くらいまでの下げ幅が大きく、その後は緩やかになる傾向があります。住まいを資産と考えれば、値下がりしにくいということは大きなメリットと言えます。

また、中古マンションは新築と比べ流通している物件の量が圧倒的に多く、エリアの選択肢が多いというメリットもあります。中古物件は駅近から郊外まで広範囲に流通しているため選択肢が多く好立地の物件も探しやすくなります。

中古マンションの2つの買い方

中古マンションと聞くと古臭いイメージを抱いてしまう方もいると思いますが、実際には多くの物件は購入時に何らかのリフォームまたはリノベーションがおこなわれます。

国土交通省の「住宅市場動向調査」によると、中古マンションを購入する際、売主によるリフォームと買主によるリフォームを合わせると、約80%の物件でリフォームが実施されています。またこれを築年数別に見ると、築10年以内の物件が約3割、11年以上の物件では7割以上でリフォームされています。

こうした傾向からも、中古マンションの購入とリフォーム・リノベーションは、いわばセットで考えるのが合理的なのですが、リノベーション済みの物件を買うか、買ってから自分でリノベーションするかでポイントは大きく変わってきます。それぞれのメリット・デメリット、具体的なポイントなどを見ていきましょう。

リノベ済み物件購入の特徴

リノベーション済みの物件は、一度不動産会社が中古物件を買い取り、それをリノベーションしてから再販するもので、「再販物件」とも呼ばれます。市場に出回っているリノベ済み物件のほとんどは、間取り、設備、内装がすべて新しくなっており、内部だけを見れば新築物件とほとんど変わりません。

リノベ済み物件の利点は、価格が明確であることです。購入時に価格が確定しているため、資金計画を立てやすく、追加費用がほとんどかからないため、ローンの手続きもシンプルです。また、多くの場合、標準的な設備や内装で仕上げられているため、個性にはやや欠けますが、普通に生活するには支障がありません。さらに、不動産会社が売主の場合は、保証が付いているため安心です。

一方で、細かい要望やこだわりを実現しにくいというデメリットもあります。一般的に、立地や間取りを優先し、デザインなどへのこだわりは少なく、デザインよりもリーズナブルで安心感のある住まいを求める方に向いています。

リノベ済み物件を購入する際の注意点

リノベーション済みの物件は、販売時点ですでにリノベーションが完了しており、見た目は新築のように美しく整えられています。ただし、見えない部分、例えば構造や配管などがどの程度改修されているかは物件によって異なります。極端な場合、壁や床下などの内部は古いままで、表面のみがリノベーションされた物件もあります。

そのため、契約をする前に必ず「どのような改修が行われたのか」を確認することが重要です。図面や写真を見せてもらうと安心できますし、第三者による検査や住宅性能評価などの客観的な評価書の有無も確認すると良いでしょう。

買ってからリノベの特徴

次に、購入後に自身でリノベーションを行う「買ってからリノベ」についてです。この方法の最大の利点は、何と言っても自由度が高いことです。壁や柱といった構造体を残して、間取りや設備を完全に一新することも可能ですし、水回りだけを交換したり、表面の壁紙や床材を張り替えるなど、自分の好みや予算に合わせて自由に改装することができます。家族の要望を十分に取り入れたカスタマイズされた住まいは、新築にも勝る満足度を感じることができるでしょう。

一方で、デメリットとしては、購入後に工事が始まるため、入居までに時間がかかることや、プランニングや打ち合わせに時間や労力が必要となること、また物件費用とリノベーション費用が別々になるため、資金計画(ローン)が複雑になることなどが挙げられます。

この方法は、住まいに対するこだわりが強く、時間をかけて「住まいづくり」を楽しみたいに適しています。

買ってからリノベする際の注意点

「買ってからリノベ」は自由度が高い一方で、やや複雑で時間もかかる方法です。成功させるためには、物件探しとリノベーションを一貫してサポートしてくれる「ワンストップ」サービスを提供する不動産会社を選ぶことが大切です。つまり、「不動産」と「設計・建築」の両方がうまく連携することが成功の鍵となります。この連携がうまくいかないと、購入後に理想のリノベーションができなかったり、予期せぬ追加費用が発生したりするトラブルの原因にもなります。物件探しの早い段階から建築士などのリノベーション専門家に相談でき、プランや資金計画などを総合的にサポートしてくれる会社を選ぶことが重要です。

まとめ

不動産価格の上昇とともに取引が増えている中古マンション。エリアの選択肢も多く、リーズナブルにマイホームを購入するにはよい方法ですが、物件選びやリノベーションには中古ならではの難しさもあります。

イーコンセプトでは、仙台・福島で豊富なリノベーション済み物件を取り扱っています。また、中古を買ってリノベーションをしたい方には、物件探しから設計・施工、住宅ローンの手続きまで、専門のスタッフがワンストップでサポートしています。

宮城県・福島県でお住まいをお探しの際は是非お声がけください。