3Dプリンター住宅が550万円で手に入る!? 車と同じ感覚で家を買う時代へ
〈引用元〉
「一般向け3Dプリンター住宅、水回り完備550万円で販売開始! 44時間30分で施工、シニアに大人気の理由は? 50平米1LDK・二人世帯向け「serendix50」|SUUMOジャーナル
本当に550万円で1LDKの家ができるの? 3Dプリンター住宅の素朴な疑問をメーカーに聞いた|ITmedia NEWS
“こういうのでいいんだよ”、というか“こういうの待ってた”
これから3Dプリンターの家が主流になるかもしれません…!
セレンディクス株式会社は3Dプリンターで“印刷”した住宅「serendix50」を一般向けに販売開始しました。※ページトップ画像参照
室内にはキッチン・浴室・トイレなどの水まわりを完備した50㎡の1LDKとなっており、なんと550万円(税抜)で販売とのこと。
この衝撃的な価格は、家の構造部はほぼ鉄骨とコンクリートで作れるという材料費と、ロボットが制作することによって人件費の削減によって実現できたそうです。特に一般的な住宅では屋根の設計・施工費が高いところ、3Dプリンター住宅では壁の出力とともに作れることで大幅なコストカットになるんだとか。
この価格というと性能が気になるところですが、居住性も様々な工夫がされています。
まずは販売できる=現在の建築基準法を満たしているということ。コンクリートだけでなく鉄骨を入れ、国内最先端の耐震技術を採用しているようです。
また、3Dプリンターでの建築では2層構造にでき、年間の寒暖差が激しいヨーロッパの断熱基準をクリアする断熱性能をもたせています。
「家には特にこだわらない」「戸建が良いけれど金銭面で中古マンション購入・賃貸を選ばざるを得ない」といった方にとって、まさに欲しかった家ではないでしょうか。
人生観が変わるかも
このニュースを見て不動産会社に勤めている私が思ったのは、3Dプリンター住宅が主流になれば人々の人生観が大きく変わるのではないかということです。
550万円を金利0.8%、10年返済で計算しても約48,000円。実際には土地代や諸経費がかかりますが、建物だけの負担がここまで軽くなるのはとても魅力的です。
若者であれば、給与水準が低いときにもマイホームを戸建で持つ選択肢が増えます。そして従来の持ち家世帯で厳しかったお子さんの習い事や旅行などにお金をかける余裕が生まれます。
また、高齢層が住まいのダウンサイジングや自然豊かな場所に移住したいと思っても、新たに住宅ローンを組めない…そんな問題もローンを組まず現金で購入できる可能性が広がります。好きな土地に別荘を持って生活することも夢ではなくなります。
さらに、メンテナンスをきちんと行っていれば100年もつと言われている鉄×コンクリート造であることも、設備のリフォームをしながら住み続けたり、中古で買って住み繋いでいくといった形がしやすいと思います。
その結果、今は需要過多で高くなっている中古マンションの価格も落ち着き、手が届く範囲になっていくのではないでしょうか。
現在の不動産・住宅業界にとって大きなライバルになる時代がやってくると思いますが、マイホームを持ちたい派の私としては早くその時代が来てほしいと思うばかりです。
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