住宅価格が高騰している今だから考えるべき住まいのダウンサイジングとは?
ウッドショックや人件費の増加などここ数年、家を買う人にとってコストが心配な環境が続いています。
そしてさらには、円安。2022年9月7日には、1ドル=144円台まで値下がりし、1998年以来、およそ24年ぶりの円安水準を更新しました。円安に伴う物価上昇はこれからも続く見込みです。
目次
今、注目されている「ダウンサイジング」とは?
そんな物価上昇やエネルギー量の上昇が懸念される昨今「住まいのダウンサイジング」という今までの住まいよりもコンパクトな家に住み替える、ミニマムな暮らし方が注目を集めています。
今回は、そんなミニマムでも快適に暮らせる「住まいのダウンサイジング」について紹介します。
長引くコロナの影響でテレワークなどが当たり前になり、広い家に住むことを求める人がいる一方で、コンパクトな家に住み、家賃や購入価格を抑えたいと考える人も多くなってきています。
その傾向は住宅供給にもあらわれています。
コンパクトな住まいの需要と供給が高まる背景には、「ミニマリスト」などに象徴される“必要なモノさえあればよい”という価値観を持つ人々が増えていることなどがあげられます。また、核家族化や少子化が進み、大きな家やたくさんの部屋は必要なくなり小さな家でも工夫して暮らす子育て世帯が増加していたり、住まいもコンパクトな間取りながら収納スペースに工夫がなされているなど、暮らしやすいように設計された物件が増えていることも、コンパクトな家が注目されつつある要因ではないでしょうか。
「ダウンサイジング」のメリット
- 購入費用がおさえられる
- 生活費をコストダウンできる
- 家事負担が少なくなる
- モノが少なくスッキリ暮らせる
コンパクトな物件は購入費用をおさえられるため、住まいの選択肢を広げられるメリットがあります。例えば今よりも利便性の高い立地を選択できることで暮らしの質が向上できたり、より資産価値の高い物件を手にすることもできるようになります。また50代からのダウンサイジングを検討する人にとっては、生活費のコストや家事負担が軽くなることで定年退職後の楽しみも広がるでしょう。
ダウンサイジングを叶える住み替えのコツ
1.優先順位のリスト化
住まいをダウンサイジングするということは、これまでの家より価格を抑えた物件に住み替えることになります。そのため当然いくつか妥協しなければならない点も出てくるでしょう。
そこでおすすめしたいのが「優先順位」のリスト化です。「駅から徒歩10分以内」「眺望の良い上層階」「バリアフリー設計」など優先したい条件を家族でリストアップしていくことで方向性が見えてくるはずです。
2.持ち物の整理・断捨離
さらに、引越し時には今よりもコンパクトな家に住み替えるため、これまで持っていた持ち物を整理する必要もでてきます。
手放すのに躊躇するモノもあるでしょうが、思い切って「半年〜1年使わないものは処分する」というルールを決めることで整理もよりスムーズになります。長く大切に使えるものだけを選別していくことで、本当に大切にしたいモノや理想の暮らしなども同時に見えてくるでしょう。
3.いま住んでいる家の価値を調べる
住み替える際には、いま住んでいる家の価値を早めに調べておくことも必要です。
いま住んでいる家にどのくらいの価値があるのかが分かれば「住宅ローンは利用するのか?」「売却益に追加でどのくらいの資金が必要なのか?」など住み替えの計画がスムーズに行えるようになります
また今なら、新築同様に中古物件の価格も上昇しているので、思っているよりも高い価格で売れるなんてことも珍しいことではありません。「あとで確認したら価格が下がってしまっていた」なんてことがないように、早めに自宅の価値を調べておきましょう。
ダウンサイジングをきっかけに住み替えの検討を!
ライフスタイルに合ったよりよい暮らしを選択する人々が増えている今、「どのように暮らすか」が問われる時代にもなっています。
かつては理想といわれていた、広くて大きな家もライフスタイルの変化とともに理想とは程遠い存在になってしまうこともあるのです。今の自分の暮らしを振り返って、「ミニマムな住まいで豊かに暮らしたい」と感じた方は、ぜひこの機会に住み替えを検討してみてはいかがでしょうか?
イーコンセプトでは、いま住んでいる家の査定からお客様のライフスタイルに合わせた住み替え先のご紹介など、ダウンサイジングきっかけに住み替えをご検討中の方に最適なご提案をさせていただいております。50代~60代になり老後の住み替えを諦めてしまっている人も、まずは一緒に「いま住んでいる家の価格」を調べて、無理のない住み替えと資金計画を立てるところからはじめていきましょう。