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【2023年版】福島県の中古住宅に住むなら 「住んでふくしま」でリフォーム費用最大250万円補助

2023年4月5日のブログ記事でご紹介した通り、令和5年度も“「住んでふくしま」空き家対策総合支援事業”が開始されました。

前年度の150万円から、今年度は改修費用最大250万円とパワーアップしています。

福島県で中古住宅の購入を検討している方、中古住宅を買って建物解体+新築住宅建築をお考えの方はぜひご覧ください。

1. 補助の内容

補助の対象となるものは、改修・除却・状況調査の3つです。

1-1. 改修

中古住宅に気持ちよく住むために、居住前にリフォームをするときの費用負担をしてもらえるものです。

【対象となる経費】
(1)改修費用
(2)清掃費用

家電の購入費や設置費などは対象とならないようですが、建物との一体性がある設備については対象となることもあるようです。 県では、問い合わせが多い設備を下記にまとめています。

これを見ると、システムキッチン・ユニットバス・洗面台・トイレ便器や、窓や網戸、建具(ドア)、ダウンライト、給湯器などの住宅設備関係や、断熱・耐震補強・防蟻工事などの基礎工事部分などは補助対象に含まれています
お金がかかる部分で補助してもらえるのはとても助かりますよね。

一方で“住んでから設置できるもの”は補助対象にならないことがわかります。
たとえば、ルームエアコン自体は含まれなかったり(設置するための配管工事・電気配線工事の費用は対象になる)、外構工事、カーテン、食洗機(ビルトインタイプ込み)、テレビアンテナ、インターネット回線工事なども含まれない点に注意しましょう。

【補助対象者】
被災者・避難者、移住者、二地域居住者、子育て世帯、新婚世帯、既居住者

すでに空き家を購入して住んでいる既居住者(上記の二地域居住者以外)は、前年度の4月1日以降に購入(または賃借)した場合であれば補助対象者となります。

【補助基礎額】
(1)改修:補助対象経費の2分の1以内 かつ 最大150万円(二地域居住者は、最大80万円)
(2)清掃:補助対象経費の10分の10以内 かつ 最大30万円(既居住者は対象外)

【補助加算額】 ※既居住者は対象外
・空き家バンク加算:20万円/件
 登録住宅で改修等を行う場合に加算
・ゆとり面積加算 :10万円/人(最大5人/件)
 改修後の住宅の用に供する部分の床面積が「誘導居住面積水準」を満たす場合に加算

空き家バンク」とは、空き家物件情報を広報誌やWebサイトなどで提供する仕組みのことです。
地方公共団体が運営しているもののほか、不動産サイトのat homeLIFULL HOME’Sなどでも取り扱っています。
このようなサイトに登録されている物件は、補助額20万円が加算されます。

また、「誘導居住面積水準」とは世帯人数に応じてゆとりある暮らしを送るための面積で、一般の戸建て住宅では下記の計算式を用います。

  • 単身者:55㎡
  • 2人以上の世帯:25㎡×世帯人数+25㎡
  • 3歳未満の者は0.25人、3歳以上6歳未満の者は0.5人、6歳以上10歳未満の者は0.75人とする。
  • 世帯人数が4人を超える場合は、上記の面積から5%を控除する。

以上のことから、最大250万円補助してもらえる要件は、
改修補助額150万円+空き家バンク加算20万円+ゆとり面積加算5人分50万円 が揃ったときとなります。

1-2. 除却(解体)

既存の建物を解体して、その土地に新築する場合などの解体費用や、前所有者の残した荷物などの処分費用を補助してもらえるものです。

【対象となる経費】
(1)空き家の解体費用
(2)残置物処分等の費用
(3)附属建築物の解体及び庭木の剪定・除草等の費用

既存の建物等を除却したら、すみやかに新築工事に着手して、1年以内に終わらせることが定められています。
また、除却した年度の翌月年度末に定住確認を行うため、新築住宅完成後はなるべく早く住民票を異動して居住するようにしましょう。

【補助対象者】
被災者・避難者、移住者、子育て世帯、新婚世帯

【補助基礎額】
補助対象経費の 2 分の 1 以内 かつ 最大 80万円

1-3. 状況調査

「建物状況調査」とは、国土交通省の定める講習を修了した建築士が、建物の基礎や外壁などの状態を調査し、雨漏り・劣化の不具合などを把握するものです。

【対象となる経費】
状況調査及び修繕計画の作成に要する費用

【補助対象者】
(1)所有者
(2)購入者等

【補助対象経費】
補助対象経費の 2 分の 1 以内 かつ 最大 3.75万円

中古住宅を購入する前に、売主の許可のもと調査することが一般的です。
一般的に調査費用は7万円前後と言われているため、この事業では約半額の補助が受けられることになります

2. 募集期間

令和5年4月20日(木) ~ 令和5年11月30日(木)
※先着順、予算枠に達した時点で終了します。

利用する際には、工事業者・調査業者との契約前に、各エリアにある県の「建設事務所 建築住宅課」に「事前相談」を行って手続きを進めましょう。

詳しい流れなどはこちら
福島県「住んでふくしま」空き家対策総合支援事業

まとめ

「住んでふくしま」空き家対策総合支援事業は、

1.中古住宅の改修
 補助費用の目安は、改修費の2分の1かつ最大150万円+空き家バンク補助50万円+世帯人数と面積によるゆとり面積加算最大50万円=最大250万円

2.古家の解体
 補助費用は、解体費用の2分の1かつ最大80万円

3.中古住宅の調査
 補助費用は、解体費用のの 2 分の 1 以内 かつ 最大 3.75万円

という内容になっています。

リフォーム建材の値上げも落ち着かない中だからこそ、公的な補助も利用しながら、快適で安心な住まいを手に入れましょう。

県のサイトでは堅い文章のため、細かい部分の内容が理解しにくいこともあるかもしれません。

そんなときはスムーズな手続きができるよう、弊社イーコンセプトの不動産仲介担当者やリフォーム担当者がサポートを行います。

福島県で中古住宅の購入とリフォームをお考えの方は、ぜひイーコンセプトまでお声がけください。