家を買いたくなったら絶対にやっておくべき、家探しの準備
新しい家を購入するという大きな決断をする前に、必ず準備しておかなければならないことがあります。家探しは大きな投資であり、その過程でのミスは絶対に許されません。また、時間と労力もかかるため、できるだけスムーズに進めることが肝心です。
今回の記事では、家探しの重要なステップを詳しく解説していきます。
これらの手順を踏むことで、理想の家を見つけるための道筋を明確にすることができます。家を購入したいと考えている方々にとって、必読の情報となるのでぜひ最後まで読んでみてください。
目次
1.まずはお金のことを考える
家の購入を考え始めたら、お金のことをしっかりと考える必要があります。
「そんなの当たり前!」と思われている方もいるかもしれませんが、意外と多くの方が「良い家が見つかってから真剣に考えようかな」「とりあえずスーモなどを見てみようかな」といった感じで家探しをスタートしてしまっています。
しかし、お金のことを後回しにして家探しを始めてしまうと、いい物件が見つかっても結局ローンが通らなかったり、何度も物件検索や内覧を繰り返しているうちにモチベーションが下がってしまい、結果として購入時期が遅れてしまうなんてこともしばしばあります。
ですから、家を買いたくなったらまず一番最初にお金のことについてしっかりと考えてみてください。
1-1.予算を決める
まずは正しい予算を決めましょう。
予算を知る上で、絶対に必要なのは「家計簿」です。家計簿をつけていないという方は『マネーフォワード』などの家計簿アプリをすぐダウンロードしてください。そして固定費と変動費を分けて、自分の生活にいくらかかっているのか現実を見てみてください。
物件の購入価格 = 住宅ローン + 頭金
銀行で住宅ローンを組むときには、「返済負担率」という指標があります。これは、年収に対する年間のローン返済額の割合の上限を意味しています。一般的には年収の25%から35%の間で設定されていますが、借りられるだけ借りてしまうと後々の支払いがきつくなってしまうので注意が必要です。安定して返済できる目安は、税金を引いた手取り収入の20%程度と言われています。
頭金を用意できる場合、住宅ローンの額を減らすことも、頭金を増やして予算を上げることもできます。しかし、もしローンを借りることができるのであれば、頭金は少なくても大丈夫だと思います。
最近では物件価格の100%ローンを出してくれるケースも多いので、ほとんど現金が無くても物件は購入できちゃいます。ただ売買契約を結ぶときにいったん手付金を支払うので、物件価格の5%程度の現金は最低限用意しておくといいかなと思います。
物件価格の5%はあくまで目安なので、そんなに用意できないよという方も不動産会社の担当者に相談してみてください。
1-2.住宅ローンの事前審査をしてみる
「欲しい物件が出てきたのに、他の人に先を越されちゃった」なんてことのないように、事前審査は早めに通しておくことをおすすめします。
物件は予算が近ければ仮の物件でも構いません。ここで事前審査をするのはあくまで、自身の職業や年収、カードローンの支払い履歴などのステータスから住宅ローンを借りられるのかを事前に知っておくためです。
金融機関はどこの銀行でもかまいませんが、この銀行からお金借りれたら良いなという候補の銀行で申請してみます。下記資料を用意してネットから申し込むことでさくっと結果が届きます。
- 本人確認書類
- 源泉徴収票、確定申告書
- 物件の販売図面と価格(SUUMOのページとかでOK)
銀行を選ぶ時は、諸費用と金利を比較したらいいと思います。
諸費用には、①銀行への手数料と②保証料があります。
大手銀行は手数料型か保証料型かを選択する場合が多いですが、いずれも借入金額に応じて費用が発生します。簡単に言えば大手は借入金額が大きくなるのに比例して費用も高くなり、ネットは手数料が定額で、初期の手数料を抑えることができます。フラット35は住宅金融支援機構が銀行と連携して提供している住宅ローンですが、金利は固定、頭金も10%以上必要になってきます。
個別に対応をしてくれる金融機関もあるので、実際に借りる時には相談してみるのが良いです。
1-3.金利を考える
実際のローン支払い額を決定する金利は、後から変更すると追加のコストがかかるため、最初から慎重に考えておくことが大切です。経済ニュースで話題になるインフレや円安、日米の金利差が、あなたが考えている住宅ローンにどのように影響するかを理解することが重要です。
2022年後半から、長期金利は徐々に上昇しており、これに伴い大手銀行の住宅ローン固定金利も引き上げられています。
一方で、変動金利は非常に低い水準が続いており、ネット銀行の変動金利優遇も続いています。過去5年間に住宅を購入した人々の中には、変動金利を選択した人が多いかもしれません。確かに、過去20年間、短期プライムレートはほとんど変動していませんでした。
日本の金利が低い一方で、米国の金利が上昇しているため、日米の金利差が広がり、資本が米国に流れることで円安が進んでいます。さらに、日本でも最近では3%を超えるインフレが始まっており、円安やインフレを抑制することが難しくなっています。これらの状況の中で、過去20年間に起こらなかったことが起こっており、金利が上昇しないなら変動金利の方がいいじゃんと考えるのは楽観的すぎるかもしれません。
固定金利は、将来の支払額を安定させたいと考える人に向いています。収入や支出が安定しており、将来の金利上昇に対するリスクを最小限に抑えたいと考えるなら固定金利を選択してみてください。
一方、変動金利は現状の支払額をできるだけ抑えたい人や変動金利のリスクを受け入れることができる人に向いています。
ただ、変動金利を選ぶ人も金利が上がることを怖がり過ぎる必要はありません。金利上昇したら月間の支払いがどのくらい増えるかを事前シミュレーションし、家計への影響を確認しておきましょう。
また、変動金利には急激な金利上昇に対応する5年ルールと125%ルールがあります。
【5年ルール】
金利は通常半年ごとに見直しされるが、金利が上昇しても、最初の5年間は毎月の返済額は変わらないというルールです。これにより、最初の5年間は支払い額が安定し、予算を立てやすくなります。
【125%ルール】
6年目からの毎月の返済額は、以前の返済額に対して125%の金額までしか上げることができないというルールです。このルールによって、金利が急激に上昇しても、返済額は元の返済額の125%までしか増えないため、家計が急激に厳しくなる事態は避けられます。
2. ネットで情報収集
お金のことを十分に検討できたら、ここで初めて実際に物件の情報収集をしていきます。
2-1.不動産ポータルサイトで情報収集
最初は、SUUMOやat homeなどのポータルサイトで物件を調べます。条件をあまり細かく絞りすぎず、エリアや広さ、築年数など幅広く検索します。
物件一覧が表示されたら、希望する条件に合わせて並べ替えをして物件を見ていきます。並べ替えをすることで、自分に合った物件を早く見つけることができたり、お得な物件も見つけやすくなります。
こうして探していくうちに、予算内で希望の条件の物件がどのようなものなのかを理解できてくると思います。
2-2.ストリートビューで周辺確認
気になる物件が出てきたら、ストリートビューで物件の周辺をとりあえず見てみましょう。坂道がきつい、思ったよりごちゃごちゃしてるなど気づきが出てくると思います。
また、Google Earthを使うのもおすすめです。あらゆる場所を3D写真で確認することができるサイトなんですが、上からはもちろんのこと、高さを動かすことができるので、物件からどんな景色が見えるのか、現地に行かなくてもざっくりと確認することができる優れものです。
2-3.周辺の災害リスク確認はマスト
津波や洪水、土砂災害などのリスクは家探しではとっても大事な項目です。投資目的で不動産を購入する場合にも資産価値に大きく影響してくるので絶対に確認してください。
国土交通省が提供している『ハザードマップポータルサイト』は、住所を入力すると周辺の土地情報や災害リスクなどを視覚的に把握できるのでとってもおすすめです。
3.実際に問い合わせ
ネットで良さそうな物件を見つけたらいよいよ問合せて内覧していきます。
3-1.対応の良い不動産会社を選ぼう
この先は、売主と買主の間に入り、物件探しや契約の手続きをサポートしてくれる不動産仲介会社が大きな役割を担います。最低限、問合せをした不動産会社のHPは確認して、実績やスタッフ紹介などを確認しておきましょう。
また、家探しを成功させるコツは対応の良い営業マンに委ねることです。
対応力の基盤となるのは、レスポンスの速さ。知識が豊富で、あらゆる引き出しを持っている不動産営業マンかつ、スピード感が足りないとストレスに感じかねません。
質問に対する回答の速さもそうですが、疑問になりうる点を先回りして不安を払拭してくれる営業マンを見つけることができれば、スムーズに引っ越しまで行けることでしょう。
3-2.内覧で確認すること
内覧当日は、現地で不動産会社と直接待ち合わせをしたり、オープンハウスなどを開催している物件であれば予約なしで訪れたりすることもできます。
実際に現地を訪れると、それぞれが自分の好みに合わせて物件を見学します。
内覧の際に絶対チェックして欲しいポイントの一つは、「ゴミ捨て場」です。戸建ての場合は地域の住民が、マンションの場合は棟内の住民がゴミ捨て場をどのように利用しているかを確認することで、その地域や建物に住んでいる住民の質を判断することができます。
他に内覧で見ておきたい項目は以下の記事にまとめていますので気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
家を購入する際には、慎重な準備と計画は欠かせません。なのなかでもまずは、お金のことをしっかり考えましょう。予算を決める際には、将来の生活費や予期せぬ出費も考慮に入れてください。また、住宅ローンの事前審査を受けることで、自分の借り入れ可能額を把握しましょう。金利の面でも様々な選択肢がありますので、慎重に比較検討してください。
不動産ポータルサイトでは、多くの物件情報を見ることができます。さらに、ストリートビューなどを利用して周辺環境を確認し、災害リスクなどの重要な情報も把握しましょう。
そして、実際に問い合わせをする段階では、あなたのニーズに合った物件を提案してくれる対応の良い不動産会社を選んでください。さらに、内覧の際には、細部まで注意深く確認し、自分にとって理想の住まいかどうかを見極めましょう。
イーコンセプト株式会社ではお客様のご要望にしっかりとお応えし、安心して新しい住まいを見つけるお手伝いをさせていただいています。家の購入資金の相談や自分では解決しきれない疑問点などありましたら、ぜひお気軽にイーコンセプト株式会社へお問い合わせください。