「賃貸住宅で暮らす」と老化が早まる!原因は住環境とストレス!?
賃貸住宅に住む人は、持ち家に住む人と比べて、生物学的な老化が早まり「健康に深刻な影響が与えられる」という研究結果が発表されました。
この研究結果はオーストラリアのアデレード大学によるもので、2023年10月10日に学術誌である「Journal of Epidemiology & Community Health」に掲載されました。
研究チームは、1500人近い協力者の血液サンプルを使って、老化バイオマーカー(生体指標)に関する情報を集め性別、国籍、教育水準、富裕度、食生活、ストレス度、BMIおよび喫煙に関するデータも加味した研究を行いました。同研究によると、持ち家の人よりも賃借人のほうが毎年2週間半分も多く老いていくと述べられています。
老化の原因は住環境とストレス!?
研究結果によると、住環境などの物理的な条件が明確な影響を与えているほか、賃貸住宅に住むことによるストレスも健康に影響を与えていると述べられています。
さまざまな原因がある中で、住宅の持つ機能(断熱性能)は、ヒートショックなどの健康的被害と深い関係にあることが知られています。
気温の急激な変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こるヒートショックは、血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。少し古い2006年のデータになりますが、交通事故による死亡者が約7,000人であったのに対し、ヒートショックでは倍の14,000人が亡くなっています。
このような現状から国によっては高断熱の基準を満たさない住宅を建設することを法律で禁じているところもあります(ドイツなど)。日本の賃貸住宅はその点で劣るものが多いのも事実で、それが持ち家より賃貸住宅で暮らす方が病気になりやすい、と言われる根拠の一つになっていると思います。
また、この研究によると賃貸住宅で暮らすことに伴う心理的ストレスも老化に大きな影響を及ぼしている可能性があるということが述べられています。例えば「家賃を支払うお金がない」「引っ越しがわずらわしい」「賃借であることの引け目」などによって、失業より100%以上、喫煙より50%以上も生物学的な老化が早まるということだそうです。
住宅購入でストレスから解消
筆者である私自身、一昨年に建売住宅を購入しました。
それまで賃貸に住んでいた時には、この冬の時期になると寒いと感じることが多く、特にトイレやお風呂などは身震いしながら使っていました。また、家賃の支払いに関しても「老後も支払っていけるのかな」という不安が常につきまとっており、少なからずストレスを抱えながら生活していたと感じます
そんな時、ついに決心し長年住みたかった持ち家を購入しました。住宅ローンの支払いがはじまり大変だなと思うこともありますが、いつか完済するということもあり、賃貸の時よりも明らかに住居費の支払いに関する感覚が変わりました。もちろん、住環境も以前とは比べ物にならないくらい良くなりました。
前述したような研究結果の記事などを見ると「賃貸 vs 持ち家」の論争が起こったりもしますが、私個人としては、中古住宅の流通や低金利などで家賃並みの支払いで住居を購入できる今の時代、やはり持ち家をもった方が全体的なメリットが多いのではないかと考えています。
私の勤めるイーコンセプトでは、仙台・福島を拠点にマンション・一戸建ての販売を行っています。
住宅購入をお考えの際には、お客様に寄り添ったご提案とスタッフの購入体験談などもお話させていただきたいと思います。住宅購入に不安を抱えている方もぜひ一度ご相談いただけると嬉しいです。