「住みながらリフォームできますか?」にビシッとお答えします!
私たちが中古住宅をお客様にご案内する際に、「住みながらリフォームってできますか?」という質問を頂くことがあります。
お客様からすると、物件購入と合わせてリフォームすると購入費用がかさんでしまうため、「住んでみて気になる箇所があればやろう」と思い、質問されたのだろうと思います。
結論から言えば、住みながらリフォームはできます。
ただし工事範囲によっては生活が制限されたり、結果的に費用がかさんだりすることで負担となるため、できれば住む前にリフォームしたほうがよい場合もあります。 そこで今回は、「住む前にリフォームしたほうがいいよ!」というおすすめ箇所を3つご紹介いたします。
目次
浴室交換は入居前に済ませたい
キッチン・浴室・トイレ・洗面台などの住宅設備の中で、住みながら新しいものに交換する際に最も生活しづらくなるのは浴室だと私は考えています。
なぜなら、工事期間がそこそこ長いにもかかわらず、代わりになるものが少ないからです。
トイレ・洗面台の交換は1日程度で終わるので、1泊外泊したり、どこかの施設を借りたりすることで対応しやすいです。
また、キッチンの交換は1週間程度かかりますが、外食やテイクアウト等を利用すれば住みながらでも生活することは可能です。
一方でユニットバスの交換工事では、1週間~10日の工期がかかります。
この期間はホテルなどに外泊したり、親戚宅や銭湯などで入浴を済ませるなどの代替手段が必要になります。
しかし現実的には、家族全員で1週間も外泊することは金銭面や通勤・通学への負担がありますし、親戚にお風呂を借りることもハードルが高いように思います。
また銭湯という選択肢も、昨今では軒数が減っていることもあり、アクセスが良い方は限られてしまうため、1週間通うというのはとても大変です。
上記のように、1週間以上自宅のお風呂に入れないというのは、生活に及ぼす影響が大きいのです。そのため、もし購入時に浴室の古さが気になった場合は、入居前に工事を終わらせられるように手配することをおすすめします。
床の貼り替えは家具・家電に注意
床の貼り替えの工事期間は範囲や材質によって異なりますが、一部屋ずつ進めていくことは可能です。
しかし、廊下などの通路となる部分を貼り替える際には移動が制限されるため、間取りによっては玄関からどの部屋にも行けない…ということも考えられます。
また、冷蔵庫・ソファ・たんすなどの大きな家具家電がある部屋では、家具家電を別の部屋に移動する必要が出てきます。重い家具などを移動すること自体の大変さもありますし、特にマンションでは家具などを仮置きする場所を確保できないことも考えられます。さらに工事後に家具などを元の場所に戻す際には、せっかくのピカピカの床を早速傷つけてしまう可能性もあります。
以上のことから、床の貼り替えを検討する場合には引っ越し前に工事を済ませてしまい、家具家電は床を傷つけないように物を運ぶプロである引っ越し屋さんの手を借りて設置すると、ピカピカの床を満喫できるでしょう。
クロス貼り替えはよく目にするからこそ一気に
壁や天井のクロス貼り替えは床の貼り替えと同じく、一部屋ずつ進めることができます。そして家具などを移動させる必要があることも同様です。
そのほかにクロスは、経年に伴う黄ばみ・たばこが原因の汚れ・ペットによるひっかき傷などが残りやすいことや、商品の入れ替わりが激しい(数年後には同じ品番の商品が廃盤になる可能性が高い)といった特徴があります。そのため、住みながら気になった箇所を貼り替えていくと、既存の部分と貼り替えた部分の差が目立つことになります。
もし「自分はあまり気にならない」という方であれば問題ありませんが、「入居時くらいは統一感がある空間に住みたい!」と思う方は、入居前に同じ品番のクロスに統一して貼り替えておくと良いでしょう。
住みながらちょこちょこ工事は費用がかさむかも
工事費には、必ず養生費(工事範囲以外を汚したり傷つけたりしないように保護するための費用)や職人さんなどの人工代(にんくだい・人件費)が入っています。そのため、もし気になる箇所が出てくる度にリフォームを行っていくと、その都度養生費・人工代が発生してしまいます。
また、住みながらのリフォームだと職人さんがより静かに丁寧な動きを心がけることになるため、作業効率は低下します。結果として工事期間が通常より長くなることも考えられるので、人工代がかかることもあります。
もし総工事費を抑えたいのであれば、広範囲を一度にリフォームしてしまいましょう。
あと何年もつ?が気になるなら入居前にリフォームしよう
中古住宅に住みながらリフォームすることは、工事箇所によっては生活への負担が大きかったり、床などを傷つけるリスクや費用がかさんだりする可能性があることはご理解いただけたでしょうか。
一般的に、ユニットバスは10~15年・床材は10~15年・クロスは10年程度が交換の目安と言われています。もし購入する中古住宅で使われているものがこの年数を超えているなら、いつ不具合が発生してもおかしくありません。
上記で挙げた箇所以外にも、「あと何年もつかな?」とヒヤヒヤしながら生活するよりは、入居前のリフォームしやすい期間に済ませてしまうことをおすすめします。
これから長く付き合う住まいだからこそ、心地よく新生活をスタートさせましょう。
イーコンセプトでは中古住宅をご案内する際に、リフォームのご相談も承ります。社内にリノベーション事業部がございますので、網戸一枚の交換から住まい全体のリノベーションまで幅広くご提案させていただきます。
中古住宅の購入と合わせてリフォームをお考えの方は、ぜひご相談ください。