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宮城県の空き家14万戸で過去最多件数!今後は戸建てだけでなくマンションの管理も課題に

令和5年の調査によると、宮城県内の空き家数は14万戸に達し、前回調査から9500戸増加し、過去最多を更新しました。これは、県内の住宅全体の約8戸に1戸が空き家である計算になります。

空き家の内訳を見てみると、借り手が見つからない「賃貸用物件」が8万戸。そして、空き家対策の対象となる「賃貸や売却用などを除く使用目的のない物件」は5万1800戸で、これまでで最も多くなっています。

また、宮城県の空き家問題で新たな課題となっているのが、マンションなどの共同住宅。戸建てだけではなくマンションでも人や建物が高齢化し、今後の維持管理が問題となっています。

どうして空き家が増えてる?

空き家の増加は、人口減少と家族形態の変化が大きく影響しています。人口が減少することで、住宅需要が下がり、多くの家が使われずに残ってしまいます。また、家族形態の変化によって、核家族や一人暮らしの世帯が増えていることも、空き家が増える原因の一つです。

また仙台市では、相続や投資でマンションを取得するケースも多く、当面利用目的が無いマンション空き家も増えています。仙台市にあるマンション空き家の総数は、国の調査で約25%といわれており、維持管理が新たな課題となっています。

空き家が減らない理由

空き家を減らすには、所有者が「売却」「賃貸」「解体」などを行っていくことが大切になります。

なかでも「売却」は空き家を手放す一番手っ取り早い方法に見えますが、なかなか進んでいないというのが現状です。これには、感情的な理由や経済的な問題が関係しています。

感情的な理由

弊社に売却を相談に来る方にも多いのですが、家には感情的な価値があり、それが売却を難しくする一因となることがあります。

例えば、自分が親と暮らした記憶や自分の子ども時代の思い出が詰まった家を売るのは、感情的にはとても辛い決断です。また、代々家族が引き継ぎ住んできた家というのも手放すのを躊躇する理由となってしまいます。

たとえ売りたいと思っている所有者がいても、家族の中に売却に反対する人がいると、なかなか決断ができない場合もあります。

このように家には家族全員の思い出や価値観が絡むため、売却の決定が複雑になってしまうのです。

相続関連のトラブルがある

相続に伴うトラブルといえば物件を巡る争いが多いですが、逆に古く老朽化した物件では「相続したくない」という理由で押し付け合いが起こることもあります。その結果、所有者がいない物件が生まれ、空き家となってしまうのです。

このように空き家が相続の対象となると、「共有者間での意見の不一致」や「手続きのわずらわしさ」などから売却が遠のいてしまいます。

売れないと諦めている

空き家の所有者が陥りがちなのが、市場での需要が低いという誤解です。
多くの方が、不動産市場の動きや販売方法に対する知識がないので、「どうせ売れない」と思ってしまい空き家をそのまま放置してしまっています。

実際には、空き家でもしっかり売るチャンスはあります。

空き家は、比較的手頃な価格で市場に出ることが多く、予算に敏感な購入者にとっては魅力的です。
また、空き家を投資物件として再生し、賃貸市場に提供するといった例もあります。

空き家対策でも注目のリノベ物件

仙台市では、30年から40年を超えるマンションが現在増えてきています。市の調査によると、築40年を超えるマンションの数は20年後には5.4倍に急増するという試算もあり、対策が急がれています。

こうしたなか、老朽化したマンションをリノベーションして生まれ変わらせる「リノベ物件」が空き家対策としても注目を集めています。

最近の新築マンションは、資材費や人手不足による人件費の高騰により価格が上昇しています。その点「リノベ物件」なら工事費用を含めても新築マンションよりかなり低い額で購入することができます。

また金額を抜きにしても、新築マンションのような画一的な内装があまり好みではないという方も多くなってきています。

私自身、不動産会社に勤め、日々多くの物件を目にしていますが、価格の高騰している新築マンションよりも、自身の暮らしに合わせてカスタマイズできる「リノベ物件」に大きな魅力を感じています。

空き家を売るなら「リノベ事例」を添えて

築32年のマンションをリノベした事例

古い空き家を売却するには、物件の価値をしっかりと伝えることが大切です。

住宅の売却方法としてはSUUMOなどの不動産ポータルサイトに物件情報を登録して売却する方法が一般的ですが、それだけでは十分に物件の価値を知ってもらえるわけではありません。

イーコンセプトでは、物件を売買する仲介会社でありながらリフォームやリノベーションも同時に行っています。物件にお問合せいただいたお客様へは、物件資料と同時にリノベ事例集などもお渡ししており、中古を買ってリノベーションしたいというお客様の理想を実現するためのサポートが充実しています。

ホームページのリノベ施工事例には『Before&After』を積極的に掲載しており、見た人に「古い物件でもこんなふうに変わるなら、検討してみようかな」と思ってもらえるような訴求をしています。

もしも空き家を所有していて「本当に売れるのかな…」と不安を感じている方は、ぜひ一度イーコンセプトにご相談ください。