長期休暇前に知っておくべき「空き巣対策」
お盆などの長期休暇では、家族で外出される方も多いのではないでしょうか。
長期間留守にするときは、いつもよりしっかり戸締りを確認する方も多いはず。
そこで今回は、空き巣被害に遭いやすい家の特徴と、対策についてご紹介します。
対策の中には日頃から注意したいポイントもありますので、この機会に住まいの防犯について見直してみましょう。
目次
空き巣に入られやすい家とは?
まず2022年警視庁のデータによると、侵入窃盗被害に遭った建物の内訳では、
・戸建て33%
・共同住宅3階以下7.8%
・共同住宅4階以上4.3%
という結果が出ています。
戸建住宅が33%で、アパート・マンションなどの共同住宅が約12%となり、戸建住宅の危険性が高いことがわかります。
そして、共同住宅の中でも3階以下が上階よりも被害に遭いやすいと言えます。
次に、もっと具体的に空き巣に狙われやすい家の特徴を4つご紹介します。
1. 人目につきにくい立地・環境
犯人が侵入をあきらめた理由として「声をかけられたから」が一番多いというデータもあり、自分が留守中でも、近所の方や通行人に気付いてもらえるかがカギとなります。
特に、旗竿地などの道路から奥に入って建物がある家や、隣家との塀によって玄関や窓が見えにくくなっている家は要注意です。
また、人通りが少ない周辺環境が狙われやすいのは言うまでもありません。
マンションなどの場合、戸数の少ない建物は人の出入りが少なかったり、管理人さんのいる時間が短いなどの理由で狙われやすくなるようです。
2. 騒がしい環境
上記とは反対に、人の往来が多すぎると見知らぬ人が怪しまれにくいということもあります。
特に、侵入時の音がかき消されることによって気付かれにくくなるため、繁華街近辺や幹線道路、線路の近くの住まいは要注意です。
3. 足場になりやすい場所がある
物置などが窓の近くにあると、足場となりやすいです。そのため、足場となりそうなものが近くにある窓は、特に防犯性能を高めておくことが大切です。
また、庭が片付いておらず脚立や工具を置きっぱなしだったりすると、犯人の侵入を助けることにも繋がります。
犯人に「無防備ではなく、きちんと管理している」というイメージを持たせるためにも、敷地内は綺麗に整えましょう。
4. 戸締りをしていない
一般住宅で侵入窃盗において、約5割が戸締りをしていない窓や扉から侵入したという警察庁のデータがあります。
当たり前のことですが、どんなに短時間の外出でも、全ての出入口と窓は施錠するようにしたいですね。
自分でできる空き巣対策4選
では、ここまでご紹介した狙われやすい家の特徴をふまえて、狙われにくい家にする方法と、狙われた際に侵入しにくい家にする方法をご紹介します。
1. 人目につきやすくする
まずは、人目につきやすくなるように庭などの手入れを欠かさず行いましょう。
庭木や雑草の剪定や、庭に置いた物を片付けることは今日からでも取り組める対策の一つです。
また、自分たちでも侵入に気づけるように、“センサーライト”や“防犯カメラ”を設置したり、通常より大きな音の出やすい“防犯用玉砂利”を敷くことも効果的です。
今時の防犯カメラは異常があればスマホに通知を送ったり、スマホから声掛けができるものもあります。5,000円程度のものも販売されているので検討してみるのもよいと思います。
2. 窓・出入口の強化
戸建住宅の窃盗の約半数が窓からの侵入とのこと。つまり、窓を強化すると家の防犯性能をぐっと高められるということです。
窓から侵入する場合、ガラスを焼いたり破った穴から手を入れて鍵を開ける方法が多いそうです。
そのため、“防犯用ガラスフィルム”を貼ったり、内窓を設置して二重窓にすることが対策となります。雨戸やシャッター取り付けも効果的です。
また、防犯に詳しい界隈では「ワンドア・ツーロック」というスローガンがあるように、一つの窓やドアに対して鍵を2つ以上設置することも大切です。
窓のレールに取り付けられる“補助錠”は、ホームセンターでも販売しており、手軽に手に入れることができます。
3. 留守時も在宅のように見せる
家族で長期間家を空ける場合は、留守と気付かれないようにしたいところです。
在宅時と同じ環境にできる方法として、家電などとスマホを繋いで、タイマーで電気やテレビが点いたり、カーテンが自動で開け閉めできる形にすることが挙げられます。
じつは必要な機器も数千円から揃えられますし、在宅時も生活を便利にしてくれるものなので、興味のある方はぜひIoT住宅化にトライしてみましょう。
また、留守中に郵便受けが溢れないように配達を停止してもらうことも、対策の一つになります。
郵便局ではあらかじめ「不在届」を提出すれば最長30日まで配達を止めて、期間が過ぎた後に配達してくれるので、活用してみてください。
4. SNSからの留守バレを避ける
SNSの投稿で家を空けていることがバレたことによる盗難事件が実際に起きています。
現代ならではですが、旅行中にリアルタイムで更新するのは控えて、投稿は帰宅後にすることで対策しましょう。
空き巣対策がますます必要になる
以現役世帯は単身者や共働きが多く、家を空けている時間が長くなっていたり、家主が在宅している家は高齢者が多かったりと、近隣で空き巣が行われていても気付きにくい住環境になっています。
この傾向はますます強まることが予想されますので、日頃から少しずつ自分でできる防犯対策を行うことをおすすめします。
一方で窓の強化や庭の整備など、リフォーム分野に関わるポイントは、ぜひプロに相談してみてください。
弊社イーコンセプトでも、入居前の物件から今お住まいの家まで、防犯性能アップのための工事をお手伝いさせていただきますので、お気軽にお声がけください。