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2000万円で購入したマンションの売却価格はいくらになる?

当時2,000万円で買ったマンションを売却したらいくらになるんだろう…そう悩んでいませんか?

家の売却価格は築年数や家の構造などの様々な要因によって決まります。一般的に、築年数が経過するほど価値は減少しますが、一戸建てよりもマンションのほうが価値は減少しにくい傾向にあります。

今回は、2,000万円で購入したマンションの築年数ごとの売却価格を見比べながら、出来るだけ高値で売却する方法についても解説していきます。

これから売却したいと検討している方はぜひ最後まで読んで参考にしてください。

築年数の経過で売却価格はどう変わる?

家を売却する際、建物の年数によって価格が大きく変動します。

以下のグラフは、国土交通省の調査による中古住宅の査定価格の例で、経過した年数に応じて家の価値がどれだけ減少するかを示しています。

引用:中古住宅流通、リフォーム市場の現状(国土交通省)

一戸建てもマンションも、経過年数に伴い徐々に価値が低下していることが分かります。特に、一戸建ては、大幅に価値が減少する傾向があります。

2,000万円で購入したマンションの場合は?

一方でマンションの価値の減少は、一戸建てと比較して緩やかです。
築1年が経過すると価値が10%下落しますが、その後はゆるやかに減少し、築20年でも40%ほどしか価値が下がりません。このグラフを元にして、2,000万円で購入したマンションの売却価格を築年数ごとに表すと以下のようになります。

築年数価値の減少率売却価格
1年10%1,900万円
2年12%1,880万円
3年14%1,860万円
5年18%1,820万円
10年27%1,730万円
15年33%1,670万円
20年43%1,570万円
25年50%1,500万円
30年60%1,400万円

また、土地の価値は時間が経過しても比較的に減少しにくい傾向にあります。

マンションの場合、土地の割合が低いため、建物自体の価値がより重要となります。そのため、30年や40年という年月が経過するにつれて、市場価値が低下し、売却価格が下がり続けてしまいます。ですから、可能な限り早めに売却することをおすすめします。

2,000万円で購入したマンションを高値で売却するには

マンションの売却価格は、築年数だけでなく、さまざまな要素に影響されます。

家の売却価格に影響する要素は以下の通りです。

  • 市況
  • 立地条件
  • 日当たりや風通し
  • 土地や建物の面積
  • 物件の設備の状態
  • 眺望
  • 周辺環境

ここ数年不動産価格が値上がりしているというニュースを、一度は耳にしているのではないでしょうか。

国土交通省が公表しているデータによると、マンションは2013年頃から右肩上がりに上昇を続けており、戸建住宅と比べるとその差は歴然です。築年数が古い場合でも、リフォームによって設備を交換していれば、相場よりも高く売れることもあるでしょう。築20年を経過して価値がほぼなくなるのは、あくまで設備などの内装に手を入れていない場合の時です。

それでは、家を高く売却するコツを紹介します。

最適な時期に売る

売却に最適な時期は、長期休業明けです。

お正月やゴールデンウィークお盆休みなどの長期期間が明けると不動産市場の動きが活発になります。

1月3,757件
2月4,366件
3月4,691件
4月4,284件
5月4,031件
6月3,003件
7月4,148件
8月4,280件
9月3,225件
10月4,284件
11月3,826件
12月3,871件

上記は、東日本不動産流通機構のサマリーレポートをもとに作成した表ですが、特にお正月明けの2月、3月は他の月と比べて成約件数が多いことがわかります。

このように長期期間明けは需要が高まり高く売れる可能性も高まるといえるでしょう。

築年数が浅いうちに売る

少しでも高くマンションを売るためには、できるだけ築年数が浅いうちに売ることを意識しましょう。先述した通り、築年数が経過すればするほど、マンションの価値は減少します。土地の持ち分面積が少ない分、築20年、30年と経過してしまうほど売却価格は少なくなってしまうので、注意が必要です。

事前準備はしっかり行う

マンションを売る際には、前もって準備をしっかりと行うことが肝要です。内覧時には、部屋が実際どのように見えるかを確認されるので、できる限り片付けて清潔に保ちましょう。不必要なものは処分し、手元に置く必要のないものはトランクルームに預けると良いでしょう。ペットを飼っている場合は、クロスの交換やフローリングの修繕など、簡単なリフォームも検討してください。

高値での売却を成功させるには、事前準備をしっかり行うことが重要なので覚えておきましょう。

売却スケジュールに余裕をもつ

一般的に、マンションの売却には、3〜6ヶ月間かかると言われています。3ヶ月以内に売却などと売却期限を設けてしまうと、大幅に値引きをしなくてはならない可能性があります。少しでも高く売りたい場合は、売却スケジュールに余裕をもつことをおすすめします。また、築年数によって変わりますが、リフォームが必要な場合などは、事前準備に時間がかかります。先述した最適な時期に売却するためには、リフォーム期間も考慮して、準備をはじめる必要があるでしょう。

最適な時期での売却を目指すために、逆算して行動を開始することをおすすめします。

複数の不動産会社に査定を依頼する

マンションを売却する際の査定は、1社ではなく3〜5社に依頼するようにしましょう。複数査定してもらうことで、査定金額の平均がわかるため、適正な売り出し価格を設定できます。

複数の不動産会社に査定を依頼するのは時間がかかりますが、不動産一括査定サイトを活用すれば簡単にできます。1回の登録で済むため時間もかからずおすすめの方法です。また、マンションの売却を依頼する不動産会社を決める場合は、査定価格だけでなく、担当者との相性もふまえ、好条件で売却してくれる会社かどうかを総合的に判断しましょう。

マンションを売却するときの注意点

マンションを売却するときに、注意すべきポイントを解説します。

住宅ローンを完済する必要がある

住宅ローンを完済しないと、マンションを売却することができません。住宅ローンを組む場合、金融機関は購入する物件を担保にするため抵当権を設定します。抵当権を抹消するために、住宅ローンを完済させる必要があります。売却金額が、住宅ローンの残高を上回っていれば問題はありません。マンションを売却する場合は、自分で調べるか机上査定によっておおよその売却価格を調べ、住宅ローン残高の金額を確認する必要があります。

瑕疵や欠陥がある場合は隠さず伝える

マンションを売却するときは、瑕疵や欠陥を不動産会社の担当者に必ず伝えましょう。瑕疵とは、見えない欠陥や不具合のことです。また、「過去、事件により死亡者が出た」なども心理的瑕疵に相当するので、事前に伝える必要があるでしょう。不動産売買において、売主は契約不適合責任を負う必要があります。契約不適合責任とは、売買契約において瑕疵があった場合、売主が一定期間負う責任のことです。売買契約書に瑕疵の内容が記載されていない場合、引渡し後でも買主が瑕疵や欠陥に気づいた場合は、売主が責任を問われます。

売却後にトラブルにならないように知っている瑕疵や欠陥は必ず伝えるようにしましょう。

売却できたら確定申告をする必要がある

マンションの売却によって利益が生じた場合は、「譲渡所得税」がかかります。譲渡所得税とは、不動産に限らず、株式、貴金属などの所有物を売却して得られた利益にかかる税金のことです。居住用財産の売却において譲渡所得から最高3,000万円まで控除ができるマイホームの特例を適用しても利益が生じる場合は譲渡所得税がかかるため、売却の翌年に確定申告をしなければなりません。また、家の売却までの所有期間によって税率が異なることにも注意しましょう。

まとめ

はじめてマンションを売却する人にとっていくらで売れるは、気になる問題でしょう。まずは、所有しているマンションの価値がいくらぐらいなのか、不動産会社に査定依頼することをおすすめします。売却することを決めた場合は、解説している高く売却する方法や売却するときの注意点を参考にしながら、好条件での売却を目指しましょう。

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